医療機関が利用できる!診療報酬ファクタリングのメリットとは
即日の資金調達に対応できる診療報酬ファクタリング。
病院経営において競争が熾烈する中、経営者にとって救世主となる方法です。
「診療報酬ファクタリングのメリットは何だろう?」
「うちの病院も利用したほうが良いのかな?」
このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では病院経営における資金調達についてお悩みの方に、診療報酬ファクタリングのメリットを詳しく紹介していきます。
目次
診療報酬ファクタリングの仕組みから見えるメリット
診療報酬ファクタリングのメリットをを考える上で最も大切なのは仕組みを分析することです。
仕組みが分かれば診療報酬ファクタリングのメリットが自ずと見えてくるでしょう。
そこでまずは診療報酬ファクタリングの仕組みについて簡単に説明していきます。
診療報酬ファクタリングの仕組み
診療報酬ファクタリングについて説明する前に、ファクタリングという言葉に馴染みはないと思いますので、最初にファクタリングの説明をします。
ファクタリングとは、企業の売掛債権を買い取り、自己の危険負担で代金回収を行うことを主とする金融業務のことをいいます。
登場するのはファクタリングを利用する会社、ファクタリング会社、取引先です。
ファクタリングを利用する会社は売掛金をファクタリング会社に譲渡します。
ファクタリング会社はこの売掛金を買い取って、ファクタリング利用会社に売掛金の金額を前払いします。
ファクタリング会社は売掛金の期限が来たら取引先(売掛先)から資金を回収します。
このスキームをファクタリングと呼ぶのです。
診療報酬ファクタリングも売掛金が診療報酬債権に代わるだけで仕組みは同じ。
診療報酬ファクタリングは、病院、ファクタリング会社、国保・社保の3機関で行われるファクタリングです。
病院経営者がファクタリングを利用したいとき、ファクタリング会社に診療報酬債権を譲渡します。
そしてファクタリング会社から診療報酬債権の前払いを受けます。
その後、ファクタリング会社は国保や社保から資金を回収するといった仕組みです。
ではこの診療報酬ファクタリングですが利用出来る債権にはどのようなものがあるのでしょうか?
介護や歯科、調剤報酬債権も利用可能
診療報酬ファクタリングを利用出来るのは、病院や医院だけではありません。
介護や歯科、調剤薬局など診療報酬債権を扱う機関はどこでも利用が可能です。
最近は診療報酬ファクタリングの利用率が増えています。
る社会保険診療報酬支払基金によると、平成26年度から28年度で比べると20%以上利用率が伸びているのです。
- 病院:利用数1,555社 357億円
- 歯科:利用数1374社 22億円
- 調剤薬局:利用数2,695社 113億円
これからも注目されていく資金調達方法といえるでしょう。
導入月は売上2倍?
診療報酬ファクタリングを導入した月は売上が2倍になります。
どういうことかというと、通常の支払いスケジュールは1月診療報酬請求、2月診療報酬請求、3月に1月分の入金、4月に2月分の入金となります。
ファクタリングを利用した場合、1月診療報酬請求、2月に診療報酬請求、2月にファクタリング利用資金入金というスケジュールになるので最初にファクタリングを利用した時は、売上が2倍になるのです。
資金繰りが苦しい時に大きなメリットになる仕組みだと思います。
この章では、診療報酬ファクタリングの基本的な説明をしました。
次の章では気になる審査や手数料について詳しく説明していきます。
資金調達における審査や手数料相場まとめ
前の章では、診療報酬ファクタリングの基本的な事項について説明していきました。
この章では、診療報酬ファクタリングを利用しようと思ったときに気になる審査や手数料の相場について詳しく説明していきます。
債務者は国保だから審査基準が低い
診療報酬ファクタリングの審査基準は、銀行融資などに比べるとかなりあまいです。
銀行融資の場合は、債務超過の場合まず融資を受けることは出来ませんよね。
でも診療報酬ファクタリングの場合は審査を受けることが可能です。
それはファクタリング会社からみると資金の回収が確実にできるからです。
ファクタリング会社が資金を回収する相手は国保や社保。
国の機関ですから国保や社保がなくなってしまう以外、貸し倒れするリスクがありません。
診療報酬ファクタリングは、病院の経営状況に関係なく資金調達が出来るのは大きなメリットになります。
手数料の相場が低めに設定されている
診療報酬ファクタリングを利用するためには手数料がかかります。
通常のファクタリングの場合、取引先の信用状況によっては資金が回収出来ない可能性があることから手数料は高めに設定されています。
2社間ファクタリングの場合、10%以上の手数料になることが多いのに比べて、診療報酬ファクタリングの手数料は1~3%ほど。
銀行融資と比べると高いのですが、たった1%で即日の資金調達ができれば嬉しいですよね。
診療報酬ファクタリングの手数料についてはこちらにまとめましたので参考にしてください。
それでも初めてファクタリングを利用するのには抵抗があるでしょう。
そこで診療報酬ファクタリングを利用した方の声を集めましたので、参考にしてください。
債権譲渡で融資を受けた病院経営者の評判とは?
何をするにも経験者の声は役に立ちますよね。
診療報酬ファクタリングを利用した経営者にインタビューしたので是非ご覧ください。
埼玉県で個人経営をしているSさん
診療報酬ファクタリングを使った経緯について教えてください
医院がだいぶ古くなって来たので、医院の外壁や内装をリフォームしようと思い銀行に融資をお願いしました。
しかし想定していた金額よりも調達金額が少なかったためファクタリングの利用をしようと思いました。
診療報酬ファクタリングを利用するにあたって困ったことは?
インターネットで調べるとたくさんのファクタリング会社があります。
しかし診療報酬ファクタリングを扱っていないところもあって業者の選別に時間がかかりました。
手数料をホームページに明記していないファクタリング会社には積極的に見積もりをお願いしました。
実際に診療ファクタリングを利用した感想
今回はじめて診療報酬ファクタリングを利用したが、手数料も1%くらいで診療報酬債権の売上げの2か月分調達出来てとても満足しています。
手数料がこれだけ安ければ銀行融資と遜色がないので今後も資金調達の需要があれば利用したいと思います。
銀行は当初満額貸してくれると言っても審査で減額されるケースはとても多いですよね。
銀行融資をあてにして工事の発注をしている場合などに、診療報酬ファクタリングの存在はとてもありがたいと思います。
では引き続き二人目の経験者の声を紹介します。
千葉県で病院を経営するTさん
診療報酬ファクタリングを使った経緯について教えてください
事業拡大で医者を新たに2名雇うことにしました。
腕がとてもよかったので報酬が高額になり報酬に充てるために診療報酬ファクタリングを利用を決めました。
診療報酬ファクタリングを利用するにあたって困ったことは?
診療報酬ファクタリングを利用するにあたりまずは取引銀行でファクタリングを行うと思ったが、審査に想定以上に時間がかかるので止めました。
インターネットで探した会社は診療報酬ファクタリングなら明日には入金できるということでお願いしました。
ファクタリング会社によって条件がかなり違ったので探すのに苦労しました。
実際に診療ファクタリングを利用した感想
銀行での診療報酬ファクタリングはやめてファクタリング業者に頼んで診療報酬ファクタリングを行ったが審査はとても早くスムーズで手数料も安かったです。
審査がスムーズで手数料が安いことは大きなメリットに感じました。
今後も資金調達の需要があれば利用したいと思います。
以上二人のファクタリング利用例を載せましたが、診療報酬ファクタリングのメリットは大きいように感じます。
しかしお二人とも経験しているように、診療報酬ファクタリングを利用する際は業者選定が大切です。
まとめ
いかがでしょうか?
診療報酬ファクタリングは病院経営に適した資金調達方法です。
資金繰りに困っているのであればファクタリング会社を比較しているサイトを参考にファクタリング会社を決めてみてくださいね。